新作猫キッカー、「和猫神社」のご紹介です!
日本には古くから縁起のよいとされる言い伝えや伝統紋様があります。
「和猫神社 猫キッカー」では、日本の美しい和の風景と古くから伝わる縁起のよい伝統紋様をふんだんに盛り込んだデザインで作りました。
いままでの猫キッカーの中で、イラストレーターJYAJYAさんと一番時間をかけて作り上げた猫キッカーです。何度も何度も打ち合わせをしてやっと今の形・デザインに決まりました。
私の頭の中のイメージをJYAJYAさんに伝えるものの、イラストの要素があまりに多すぎて、まずそれらをひとつにするための猫キッカーの形が決まらずに、とても苦労しました。
提灯、羽子板、日本人形の形などいくつも候補がありラフを描いてもらいましたが、最後は猫神様が眠っているラフを描いてもらったイラストが元になり、猫神様の体のラインがそのまま「和猫神社 猫キッカー」の形になりました。
日本の美しい和の景色や縁起物、伝統紋様をどのように表現するのかは、すでに私の中に大まかなイメージが合ったのでそれをJYAJYAさんに伝え、細かなところは同じPC画面を見ながらお互い意見を出し合いながら調整していくといった作業の繰り返し。
そうして出来上がったのが「和猫神社 猫キッカー」です。
話し合いの中で閃くこともあり、作り上げていく過程はとても楽しい時間でした。
私達がいつも目にする日本ならではの景色や、当たり前のように使っている紋様ですが、ひとつひとつ意味があります。
「和猫神社 猫キッカー」にギュギュっと詰め込んだ、縁起物からその伝統紋様の意味・由来とどのようにデザインしていったのかをご紹介いたします。
神様と縁起物・日本の美しい和の風景
猫神様
猫好きさんにとっては絶対に存在していると信じている猫神様。「和猫神社 猫キッカー」の一面全体を使って猫神様を描きました。
猫神様のイラストには「神代文字」が隠し文字として描かれています。見つけてみてくださいね。
龍神
雲の形をした龍神を描きました。龍は、「天と地をつなぐ存在」と言われ、私達に幸運や縁を運ぶ存在とされています。猫キッカーでは、龍雲として描かれています。
たくさんの猫ちゃんとご縁をつないで、この猫キッカーをお届けしたいということ、そしてもし家族に虹の橋を渡ってしまった猫ちゃんがいるなら、その子達がいる天と私達がいる地をずっとつないでいて欲しいとの願いを込めて描きました。
鳥居
外の世界との結界の役割を持つとされる鳥居は、神社内に不浄なものが入るのを防ぐとされています。
「和猫神社 猫キッカー」では神主に扮したQ太郎とみゅ~くんが鳥居の前で猫神社を守っています。
富士山
日本一高く美しい富士山は、山そのものを御神体として崇められ古くから私達の中にある支えのような存在です。末広がりの形から縁起がよいとされています。猫キッカーには富士山と燦燦と私達を照らす太陽を描きました。
松竹梅
お祝い事やお正月の門松に使われる「松竹梅」は、それぞれ縁起のよい植物として古くから親しまれています。
【松】常緑樹で一年中を枯れることなく緑を保つことから「長寿」を象徴する縁起のよい木とされています。松は「神々を待つ」という意味もあり「神が宿る木」とされ、門松の松は「歳神様」が新年の幸せをもたらすために降りてくる目印になっていると言われています。
【竹】成長が早いことから「生命力・子孫繁栄」の象徴とされています。
【梅】厳しい冬が去って春先にどの花よりも一番早く美しい花を咲かせる梅は「喜び・高潔」の象徴とされています。
猫キッカーには、縁起物の「松竹梅」をそれぞれ「松林・竹林・満開の梅の花」として描いています。
【和猫神社 猫キッカー】に使われている伝統文様
数ある日本伝統紋様の中から、4種類を選んでデザインしました。
七宝柄(しっぽうがら)
円を4分の一ずつ重ねた柄は「七宝」と呼ばれ、七宝つなぎの紋様は、円(縁)が繋がり続けていることから円満・調和・ご縁をつなぐなどの願いが込められています。
麻の葉紋様
古くから麻は神聖なものとして神事に用いられてきました。リネンではなく「ヘンプ・大麻(おおあさ)」のことです。自然界の中で一番丈夫な形とされる六角形の中に描かれた麻の葉がつながった文様は、「魔除け・邪気を祓う」とされています。
猫神社の神主に扮したQ太郎には、「七宝柄」を、みゅ~には「麻の葉紋様」を着物の柄として表現しています。
青海波(せいがいは)
無限に広がる穏やかな波のように見えることから、「未来永劫、平和な暮らしへの願い」が込められています。
猫キッカーでは、海の部分にこの青海波を描いています。
千鳥(ちどり)
千取りにかけて勝運祈願や目標達成の意味で縁起のよい柄とされています。
猫キッカーでは、両面に千鳥達を描きました。
和猫神社猫キッカーは、「青海波」と「千鳥」は別々にデザインしていますが、この2つのデザインを合わせた「波千鳥」という紋様があり、「共に荒波を乗り越えていく」という意味があります。
「波千鳥」の文様にしたかったのですが、和猫神社には千鳥をたくさん空に飛ばしたかったので別々に描きました。
和猫神社 猫キッカーに込めた想い
神様と縁起物・日本の美しい和の風景・伝統紋様の意味と、これらを「和猫神社 猫キッカー」にどのように描いていったのかをご紹介しました。
2019年から、世界が一変し不安や困難な時を過ごす中で、ありがたいことに毎日猫キッカーの制作を続けることができて、たくさんの猫ちゃんへお届けしてきました。
そんな日々のなか、こんな時だからこそ、日本の美しい自然を感じ、古くから日本人が大切にしてきた「和・調和」の心や、先人達が残してくれた「伝統紋様」に込めた願いを感じることができるものをお届けしたい、
と強く思ったことが「和猫神社 またたび猫キッカー」を作るきっかけとなりました。
この猫キッカーを通して、猫ちゃんとオーナー様に猫神様の御利益がありますよう、そして素敵なご縁がどんどんつながり、未来永劫平和で喜びと笑顔に溢れた日々となりますよう祈りを込めてお届けします。